少し時間が経ってしまったが、 "年収300万円以下はiPhone XSの割賦審査が通らない” tweetが話題になっていたとき、ふと気になって次のようなアンケートを取った。
スマホでもPCでも、割賦はローンなので滞納したら記録されて、次のローン契約に響くのってどのぐらい常識なんだろう
— 寝具突撃部隊 寝無理隊 (@pinkumohikan) September 23, 2018
結果としては、知っていると答えたのは6割弱、知らないと答えたのは2割弱だった。
個人的な感想としては、お金や信用に関する知識は義務教育では全然教えられていないので正直1/3も知らないんじゃないか?と思っていたので、6割弱が知っているという結果には少し驚いた(僕のフォロアーというバイアスがかかっている可能性は高い)。
Tweetで取り上げた内容について解説をしておく。
スマホを分割払いで購入したら、その支払い記録が残される
誰でも一度はスマホを分割で買ったことがあるのではないだろうか。 実は、分割払いで買うと "割賦販売法” という法律が適用され、その支払実績はすべて信用情報機関と呼ばれるところに登録される。
ちなみに、このことは契約書にも明記されているはずだ。
「個別信用購入あっせん契約(ドコモの分割払い)」のお申込みをされた場合、割賦販売法の規定により、お客様の個人信用情報を経済産業省の指定する「指定信用情報機関」に登録いたします。登録する情報は、お客様のお名前や住所などの属性情報、当社と締結された「個別信用購入あっせん契約」の内容、ならびにお客様のお支払状況などです。
またお客様がお支払を遅延した場合は、その事実も登録いたします。ご契約者が未成年で支払名義人の親権者がお支払いを遅延された場合も、未成年のご契約者の支払遅延情報となりますのでご注意ください。
出展: https://www.nttdocomo.co.jp/charge/guide/installment/index.html
信用情報機関に登録された情報は当然本人が参照できるほか、提携企業も参照できる。つまり、ある人のドコモでの滞納記録をソフトバンクが参照する、ということが出来る。
次回分割審査時に、過去の支払い記録が参考にされる
事業者からすると、分割払いを認めるということはお金を貸しているのと同じだ。きちんと支払えない(= 返済能力のない) 人に分割払いを認める訳にはいかない。なので、分割払いの審査時には、信用情報機関に登録された過去の支払い記録が参考にされる。
なお、登録されたお客様の個人情報は、指定信用情報機関の他の会員により利用され、お支払いを遅延した情報がある場合は、クレジットやローンの申込等が断られる場合があります。
出展: https://www.nttdocomo.co.jp/charge/guide/installment/index.html
今回はスマホの分割払いを例にしたが、身近なところでいうと家や車のローン契約、クレジットカード発行時にも同じように返済能力を確認する必要があるため、同様に支払い記録が参考にされる。
もし支払いを滞納したくなったときは、この話を思い出そう。